hanamaru park

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31 横隔膜
●胸腔と腹腔の境になっている横隔膜には、3つの孔が開いている。大動脈と胸管の通る大動脈裂孔、食道や迷走神経が通る食道裂孔、下大静脈の通る大静脈孔がある。ドーム状の最上部は腱性で腱中心と呼ばれる。
・胸腔から腹腔に行くためには横隔膜に孔をあける必要がある。大動脈裂孔を大動脈と胸管が、食道裂孔を食道と迷走神経が、大静脈孔を下大静脈が貫通する。
・横隔膜は、一枚の薄い膜状筋であり、中心部分は腱膜状になって腱中心と呼ばれる。この横隔膜により上部の胸腔と下部の腹腔が境される。

●横隔膜は、頚髄からの横隔神経によって支配される。
・横隔膜は、頚神経叢よりでるかなり長い経路をたどる横隔神経に支配される。 
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30 腹部の筋
●上前腸骨棘と恥骨結節の間に張る靭帯を鼡径靭帯という
・鼡径靭帯は外腹斜筋の腱膜下端の肥厚部に付けられた名称である。

●外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を斜めに貫くトンネルを鼡径管という。
・鼡径靭帯の内側直上にある鼡径管によって骨盤腔が外と通じていて、男では精索、女では子宮円索が通っている。鼡径管は、側腹部を構成する3枚の筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を貫くトンネル状の管であり、特に男性ではヘルニアの好発部位である。

●腹筋運動によって鍛えられる前腹壁の腹直筋には、3-4個の腱画がみられる。
・左右の腹直筋は、臍を通る縦の白線で合わさる。この筋が緊張すると、両側に4-6個の高まりができ、腹直筋が多腹筋であることがわかる。

●肋間隙には、肋骨を引き上げて吸気する外肋間筋と、肋骨を引き下げ呼気する内肋間筋がある。 
・胸式呼吸運動は、外肋間筋による吸気と内肋間筋による呼気によって達成される。なお、腹式呼吸運動は横隔膜による。(横隔膜が収縮すると吸気)
 
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29 下肢の筋 (2)
●大腿前面にある大腿四頭筋は、膝を伸展させる。拮抗筋としては、大腿二頭筋が挙げられる。
・大腿の伸筋(膝をのばす)には、縫工筋、大腿四頭筋がある。
・膝を屈曲させる筋には、大腿二頭筋のほかに半腱様筋、半膜様筋がある。

膝の前部にある膝蓋骨は大腿四頭筋の腱中にできた種子骨で、これより下を膝蓋靭帯という。
・膝の“さら”と呼ばれる膝蓋骨は、元来小さな種子骨であり、膝の運動を滑らかにするために存在している。膝蓋骨は、大腿骨とだけ関節している。
・膝の下をたたく膝蓋腱反射は膝蓋靭帯を叩いている。

●腓腹筋とヒラメ筋よりなる下腿三頭筋はアキレス腱を介して踵骨に付着する。下腿三頭筋は足を底屈させる作用がある。 
・下腿三頭筋はふくらはぎのふくらみを作る筋で、浅層に腓腹筋が、深層にヒラメ筋がある。
・アキレス腱は踵骨腱ともいわれ、足根骨である踵骨に付く。
・足を背屈させる主な筋は前脛骨筋である。 
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28 下肢の筋 (1)
●股関節で大腿を屈曲するのは腸腰筋、伸展するのは大殿筋である。
・大腰筋と腸骨筋を合わせて腸腰筋という。
・大殿筋の支配神経は下殿神経である。

●中殿筋は、股関節で大腿を外転する。
・股関節外転筋、とくに中殿筋、小殿筋の機能不全では患者の片脚起立のとき、反対側へ骨盤が下がると同時に上体が患側へ傾く。これをトレンデレンブルグ徴候という。

●中殿筋の拮抗筋としては、長内転筋や大内転筋などの内転筋群がある。
・中殿筋と内転筋群は股関節・外転と内転に関する拮抗筋である。

●鼡径靭帯、縫工筋、および長内転筋で囲まれたところを大腿(スカルパ)三角という。 
・スカルパ三角ともいう。ここに内側より大腿静脈、大腿動脈、大腿神経が位置する。静脈はVein、動脈はArtery、神経はNerveであるので、内側よりVANと覚える。 
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27 上肢と頚の筋
●上腕筋や上腕二頭筋は、肘関節を屈曲するが、上腕三頭筋は伸展する。
・上腕筋・上腕二頭筋と上腕三頭筋は肘関節の屈曲、伸展に関する拮抗筋である。

●前腕を回内する筋には、円回内筋や方形回内筋があり、回外する筋には回外筋や上腕二頭筋がある。
・これらは橈骨と尺骨の間の運動である回内と回外に関与する筋で、特に上腕二頭筋は強力な回外筋である。

●母指の掌側基部には母指の運動に関係した筋によってできたふくらみ、すなわち母指球がある。
・短母指外転筋、短母指屈筋、母指対立筋、母指内転筋などがある。小指の掌側基部には、小指の運動に関係した筋によってできる小指球がある。

●胸鎖乳突筋は、鎖骨と胸骨から起こり、側頭骨の乳様突起に付く筋で、この筋の左右の長さの違いは斜頚となる。
・頚の側部を斜めに走行する。脳神経である副神経で支配される。乳様突起は外耳孔の高さで耳介の後ろに触れられる突起。

●前斜角筋と中斜角筋の間を神経叢や、鎖骨下動脈が通る。 
・両筋の間を斜角筋隙という。時として神経や血管が圧迫され、斜角筋症候群といわれる障害を起こす。
 
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26 筋収縮 (2)

●骨格筋には、ゆっくりした動きではあるが、持続性に優れた赤(遅)筋と呼ばれる筋線維と、すばやい動きで疲れやすい白(速)筋が区別される。
・姿勢を保持する脊柱筋は抗重力筋とよばれ、赤筋線維が多い、下腿三頭筋のヒラメ筋は、代表的な赤筋である。
・白(速)筋は、色素タンパクであるミオグロビンの含有量が少ないために白く見える。ミオグロビンは、筋内酵素の運搬に関与している。

●筋細胞が1回の刺激で1回収縮する現象を収縮という。
・1個の筋細胞を刺激すると、1回だけ収縮する。間隔をおいて刺激すると再び収縮する。単収縮が起こっているのである。この時の刺激の最低値を閾値という。

●筋は収縮すると全長が短くなる。これを等張性収縮といい、張力のみ発生するが、長さの変わらない収縮を等尺性収縮という。
・荷物(負荷)が軽いと、腕は自由に長さを変えられる。これを等張性収縮という。
・動かないほど荷物(負荷)が重いと、力を入れても腕の長さは変わらない。等尺性収縮という。

●単収縮が持続している状態を強縮という。
・刺激の間隔をだんだん短くして何回も連続すると、筋が弛緩する前に収縮命令がくるので、収集が持続され強縮状態になる。

 
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25 筋収縮 (1)
●骨格筋収縮の主役である筋原線維には、太いミオシンフィラメントと細いアクチンフラメントの2種類がある。
・筋細胞内には、タンパク質の長い筋原線維が数百-数千並んでいる。太いミオシンフィラメントと細いアクチンフィラメントの2種類が区別される。

●筋の収縮エネルギーは、筋細胞内のATP(アデノシン3リン酸)が分解して、1つのリン酸とADP(アデノシン2リン酸)となり供給される。
・筋の直接のエネルギー源は、ATP(アデノシン3リン酸)がADP(アデノシン2リン酸)とリン酸に分解する時に出るエネルギーである。

●酸素不足では、筋内に乳酸やケトン体が蓄積して、筋は疲労する。
・筋細胞内のATPが枯渇すると、グリコーゲンを分解してエネルギーを得る。グリコーゲン分解過程には、有酸素と無酸素の2様式がある。

●筋細胞内に存在するクレアチンリン酸は、クレアチンとリン酸に分解する時にエネルギーを産生する。 
・クレアチンリン酸(CP)がクレアチンとリン酸に分類する時にも、エネルギーを産生する。このエネルギーにより、ADPはATPに再合成される。



             有酸素→H₂O+CO₂
グリコーゲン→ピルビン酸 
             無酸素→乳酸
 
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24 筋 (2)
●同一の目的のために協力して働く筋を協同筋、反対方向に働く筋を拮抗筋という。
・異なる筋が同一の運動のために協力して働く時、それらの筋は協力(同)筋であるという。逆に正反対の運動のために働く筋を拮抗筋と呼ぶ。
・関節を屈曲する筋と伸展する筋、内転させる筋と外転させる筋は、互いに拮抗筋である。

●肘を屈曲して、腕の力こぶの主体である上腕二頭筋は、上腕筋と共に協力して働き、上腕後面の上腕三頭筋は反対の作用を果たす。
・拮抗筋は必ずしも同じ強さとは限らない。肘を曲げる上腕屈筋群は伸ばす伸筋群よりも強い。

●膝を屈曲する筋は大腿二頭筋が強力で、これに協力する筋として半腱様筋や半膜様筋が挙げられる。大腿四頭筋はこれらと反対の作用を果たし、膝を伸展させる。 
・膝を屈曲させるこれらの筋は総称してハムストリングスと呼ばれる。
・大腿四頭筋は膝蓋靭帯を介して脛骨粗面に停止する。
 
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23 筋 (1)
●骨格筋は、原則として2骨間に付着する。紡錘状筋では、中央部の主体をなす。筋腹と、起始である筋頭、停止である筋尾に区別される。起始、停止部の両端は細いが丈夫な腱になっている。
・骨格筋は、同一の骨に付着しては機能しない。2つの骨に付着して初めて機能する。紡錘状の筋では、主体をなす中央部の筋腹、近位端で筋の起始する筋頭。遠位端で筋の停止する筋尾に区別される。主に筋複が収縮すると、筋尾が筋頭に近づくように動く。力こぶができるのはこのためである。

●一端が骨に付着し、もう一端が皮膚に終わる筋を、特に筋という。
・顔面に存在する筋は、エクボを作ったり、唇を動かしたりするために、皮膚に付着している。顔面筋あるいは表情筋と呼ばれる。

●のこぎりの形をした筋、紡錘状筋が2つ連なった二頭筋、鳥の羽根に似た羽状筋などがある。 
・筋の外形により名前がついている。前鋸筋はのこぎりの形を示し、顎二腹筋や肩甲舌骨筋は中間腱で2つの筋が連なっており、二腹筋と呼ばれる。
 
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22 下肢の関節
1.距骨と舟状骨の間と、踵骨と立方骨の間の2つの関節は同一平面上にあり、ショパール関節と呼ぶ。

2.同様に足根骨と中足骨の足根中足関節はリスフラン関節と呼ばれている。

・ショパール、リスフランはともに足根骨の関節で、ほぼ同一平面上にできるため、脱臼が起こりやすい。ショパール関節は距骨と舟状骨。踵骨と立方骨の間の関節で、リスフラン関節は足根骨と中足骨で足根中足関節を作る。

3.膝関節は大腿骨、膝蓋骨、骨で作られる関節で、関節内に内側と外側の関節半月、前と後ろの十字靭帯がある。 
・膝蓋骨は大腿骨とは関節するが、脛骨とは関節していない。
・下腿には脛骨と腓骨の2本があるが、腓骨は膝蓋骨とは関係がない。
・これらの構造物で、膝関節は安定化されている。
 
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